2020/07/13 14:11
大好きな清水潔さんのご著書。
これまた大好きな青木俊さんがたくさん出られてて、読んでいて面白かった。
清水さんのお父さまが遭われたソ連での抑留・強制労働を扱った本なのだが、しんどい描写はそこまで多くなく。
シベリア鉄道の紀行文のようにも読めた。
もう、1945年は思考停止したくなるような辛いことばかり。
私が生まれ育ったところは東京大空襲の被害がとんでもなかったところで。
また、在日の方がたくさん住んでいるところだから、戦争や震災の実体験を聞くことが本当に多かった。
クラスメイトのおじいちゃんおばあちゃんが語る話はすべてリアルで、恐ろしかった。
博覧強記の自分はすべてを知りたくてインプットしまくったが、
「世の中知らなくていいこともある。これは心がもたない、、。」
としみじみ思った。
結構、アタマの中にしまっている記憶が山ほどあるなあ。
開きたくない扉。
1945年8月からの日ソ戦も、「人間ていったいなんなんだろう、、」と考え直しちまうくらい重たい記憶。
正直、「鉄路の果てに」も手に取ることを躊躇したのだが、好きな書き手の書いたものだから読まないと、、と購入しました。
そんなに重すぎなくてよかったんだけれど、読み終わってから、いろいろ思う本。
良い本だった。
国家レベルの話になると、ひとりひとりの人間の尊厳だの人権だの、関係なくなる。
敵だの味方だの、思いたくもない。
でも、21世紀になっても、、、それは変わらない、残念ながら、、。
いい加減、進歩・進化してほしいけれど、人間の限界なんだろうナア。
どうか、争いごとが少ない世の中になりますように。
善なる人同士が、誰の意思だか分からん「国の衣」を着せられて戦うような悲しいことが、少しでもなくなりますように。
さて、昨日と今日でカレーと春巻きを仕込みました(⌒∇⌒)
どんどこ、発送開始いたしますー。