2020/08/04 14:46
歌手の鈴木常吉さんが7月6日に亡くなってしまった、と。
ガンの闘病中で。
もともとスリムな常さんが、さらに細くなっていて。
写真がアップされるたび
「ああ、、大丈夫かしら、、」
と、思っていました。
調子よくないのはわかっていたし、心のどこかに覚悟はあったはずなんだけれど。
訃報を見た時、受けたショックがあまりにも大きく。
自分でびっくりしてしまいました。
なんか、いまだに心があまり立て直せていないのだけれど、、。
常さんとの思い出を少しずつ反芻し、過ごせた時間を神さまに感謝しています。
亡くなられた事が発表されてから、常さんとお付き合いのあった皆さんがその思い出をたくさん記されていて。
なんか、読むたびに、
「あはは!」
「こんなこともあったんだ」
なんて読んでいます。
私なんてとてもとても深いお付き合いではなく、一ファンなので、皆さんのエピソードを読むのがとても楽しいです。
私がすぐに思い出すのは、相撲のこと。
今じゃ大好きで、わくわく、中継をながめていますが。
私は横綱・朝青龍の振る舞いなどがあまり好きではなくて、相撲自体に興味を失っていた頃がありました。
そんなころ、とってもお世話になっている「なってるハウス」店長だったりまさんと常さんは、顔合わせると相撲の話ばかりされていて。
「相撲はいいぞー!」
「ホント良いんだよぉー、だんちゃんも行こうぜぇー!」
りまさんと常さんに熱烈にすすめられて。
チケットを取って一緒に相撲見物に出かけたのです。
鉄割の戌井さんも一緒だったかなあ。
豪華な組み合わせでした。
初めての国技館。
その日は初めての観戦だったし、
(ちょっと早めに行こうかなー)
と思って13時過ぎくらいに行くと、
「おい!おせえよ!何やってんだよ、バカだなー!」、と常さんに。
いやいや!結びの一番まで6時間近くあるのに!遅いって!
なんでえ。
でも、聞いたら常さんは前相撲から観にきていたようで。
大切にカメラを抱え、お酒飲みながら番付表をニコニコ眺め。
応援している力士をいろいろと教えてくれました。
飲んだり食べたりしながら、そしてあれこれ話しながら観るのが本当に楽しく。
相撲が大好きになりました。
単純ですねえ、私は。
常さん、かなり早い時間から観に来ているし、だいぶ長い時間飲んでいるモンだから、三役が出てくるクライマックスくらいには、すーすー寝てしまっていて。
あはは。
本当に、かわいい人でした。
次に相撲見物にご一緒した時は、少し早く12時に行ったのですが、
また「おせえな!」と叱られました。
あはは。
相撲観るときは、いつも嬉しそうだった。
過ごした時間は、私なんか圧倒的に短いのですが、どれもこれも濃密で。
とにかく、「あはは!あはは!」と笑えるものばかり。
幸せでした。
そして、ステージに上がった鈴木常吉さんは本当にかっこよかった。
いつも、しびれました。
ウチでも、ライヴをしてくださいました。
ナオユキさんと
「喋る阿呆に歌う馬鹿」
素晴らしいタイトルですよね。
幸せな記憶。
もう一回、やりたかったです。
実は決まっていたのですが、入院され、中止になってしまいました。
本当に、残念。
優作さんとも、ライヴをして欲しかった。
うーん、、残念。
あー、そういえば、相撲観に出かけた時、その日が千秋楽で。
賜杯を、優勝した白鵬に渡してから延々長い表彰式が始まると、砂かぶりのマス席のお客さんがどんどん帰っていき。
前の方がガラガラに。
後方マスに座っていた常さんと私で、
「近くに行くチャンスだ!」
と柵を乗り越え乗り越え、最前列まで行き、表彰式を観たのを思い出しました。
NHKの放送でも、後ろからひょいひょい前へやってくる私たちの姿が映されていました(あれ、残っていないかなあ)
一番前。
土俵にもっとも近いところで白鵬のぴかぴか輝く姿を二人眺めました。
あの時、
「うわー、うわぁ、、すっげえナア、、」
と土俵を眺める常さんのイノセントな感じが、本当にたまりませんでした。
貼り付けた写真。
白鵬が目の前に。
この写真を撮ったとき、隣に常さんがいたんです。
なんか、書いてて、あはは!と笑っちゃうけれど。
なんでだか、涙がぽろぽろ出てきてしまいます。
あー、どんどん、いろんな事を思い出してきた。
これは、止まらない、、。
またの機会に、続きは書こうっと。
あー、さびしい。
沢山の人に、「寂しい、、」って思わせる人生。
カッコ良いなあ。
でも、もうちょっと長生きして欲しかったです。
何より、ウチの子どもに会ってほしかったし、常さんの歌を聴かせたかったです。
なんだか、いろいろな人と知り合う生活で。
沢山の才能あふれる人たちと出会える、幸せな人生を歩めています。
ウチのボウズにも、感性をドカドカと刺激してくれる素晴らしい人達と、たくさんの時間を過ごしてほしいナア。