2020/08/27 13:35

平成22年8月7日に幕を開けた「ゆにおん」の落語会。

今年が10周年なんです。
そんな訳で、スペシャルな会。
「春風亭一之輔 独演会」をさせていただきました。

こんな状況ですので、お声がけさせていただいたのは10年を支えてくださったほんの少数の方。
お誘いできなかった方、すみません。
なかなか、一之輔師匠をこんな人数で聴けません。
もう、お座敷のレベル。
この間の「一朝・正朝 兄弟会」もそうですが、こんな間近でゆったり観られるなら、私は1万円払っても聴きたいくらい。
そんなのがウチでやれるなんて、幸せです、しみじみ。

落語に出会ってから、まだ12.3年。
でも、贅沢な時間を沢山過ごしています。
支えてくださるみなさんのおかげ。
ありがとうございます。
10年、なんとかやってこれました。

昨日もすごかった、、。
もう、一之輔師匠にも想いが溢れまくって、「檄文」なんて言われるようなプログラムを書いてしまった。
毎度、毎度なんだけどさ、、。
でも、抑えきれないんだよ、、。
何字でも書けるんだよ、ほんとに。
2万字書いてこい!って言われても、へっちゃらなんですー。

昨日は「短命」と「らくだ」。
あー、凄かったなあ。
「凄かった」しか出ない語彙力。
これじゃ、プログラムの内容もたかがしれています、、。
こんなんで2万字書かれたら困りますね。
でも、感情が溢れるとうまく表現できないんだ。
なんであんな表現ができるんだろう、、。
オイラと同じ年なんだよ、、。
いったい、どうなってんだ、、。

「らくだ」

何分やってたのかな。
1時間は軽く超えていた。
なんで全くダレず、泣かせる場面すら作って、ドカンドカン笑わせられるんだ、、。
どんな芸当なんだべや、、。

昨日のプログラムには書きましたが、今年の1月。
紀伊国屋ホールに出かけ「声優落語天狗連」というイベントを観ました。
声優界のレジェンド・山寺宏一さんがご出演。
落語を1席やられるというので、会場はアニメファン、山ちゃんファンでパンパン。
異様な熱気に包まれていました。
そんななか、落語界を代表して、一之輔師匠が出られるという趣向だったんです。

山寺宏一さんは、さすが。
人気アニメ「昭和元禄落語心中」の名人・有楽亭助六として、「野ざらし」をご披露。
とっても楽しかった。
客席もとにかく興奮状態。
もう、この時点でおなか一杯と言えるような満足感。
会場も「生の山寺宏一を観た」、、ってことでざわざわし続けている。
そんななか、一之輔師匠の出番に。
「ちょっとこの雰囲気じゃ、やりづらそうだなあ、、」と思ったのは、杞憂に過ぎなかった。

最初の一言目から会場をひっくり返し、そのあとは師匠がその手の平にお客を乗せて、ジェットコースターに乗っているかのように自由自在に動かし続ける。
波打つ客席、揺れる会場。
なんだか経験したことのないような空気。
高座を見ていて、あまりのカッコよさに涙が止まらなかった。

師匠が噺を終えると、一瞬の静寂の後、みんなが立ち上がらんばかりの前のめりになって大拍手。
舞台袖からは、あまりの凄さに打ちのめされたプロデューサーのサンキュータツオさん、山寺宏一さんがヨロヨロ登場。
もともと、落研だったという山寺さん。
仙台で大学生だったころ、寄席に行くためだけにたびたび上京しては数々の名人をご覧になった、と。

一之輔師匠に
「あなた、今、いくつなの?そう、、42、、。42歳でこんなすごい人は、観たことがない、、。あなたが60、70になるのを僕は観たい。いったい、どうなるの?ああ、多分、僕は観られないけれど、、。」
もう、お客さんが観ている事なんて関係なく、心の中から自然と師匠に尋ねていた。

終演後。
紀伊国屋の階段をとことこ降りているときも、興奮しきったお客さんたちでいっぱい。

「最後のイチノスケっていう人、どこに行ったら観られるんだろう、、凄かったね、、。」
「なんか、山ちゃんがやった落語が思い出せなくなるくらい凄かった。なんていうんだろう、あの落語。」
がやがや、がやがや。
みんなが口々に師匠のことを話しているのが誇らしくって。
子どもが待ってるし、「もう、まっすぐ帰ろ」と思っていたのに、カミさんとすぐ西口のベルクに出かけ、ビールをパカパカ飲んでしまいました。
飲まずにいられなかった。
ホントにすごいものを観た。
それが、「らくだ」だったんです。

その会のすぐあと、師匠にお会いする機会があって、
「もー、もー、、ほんとにかっこよくて(´;ω;`)」
と話したら、照れくさそうにしていた師匠。

そのとっておきの「らくだ」を、昨日はウチでかけてくださった。
もちろん、ウチのサイズの表現にして、さらに奥行きのある「らくだ」に。
いや、、凄かった。
幸せでした。

しかし、前日のこしら師匠の「笠碁」といい、連日凄いものを聴きすぎている。
アタマがぶっ壊れちまう。
思い出し、ニヤニヤしながら何十年か生きていられそう。

あー、、早くコロナも収まって、打ち上げも盛大にやって。
沢山お客さんをお呼びして、みんなでワーワー、ワーワー楽しみたい。
いつものカタチに、早く戻れー。

さ、来週は初の3日連続開催!
攻め込みますよー。
夜が暇で暇で仕方ないんだもーん。
わーんわーん
この4月、5月に泣く泣く延期してしまった会を一気に開催いたします!

3日(木)は三遊亭遊雀のどーんと来い! ゲスト春風亭一蔵
4日(金)は三遊亭天どん・春風亭正太郎 ふたり会
5日(土)は立川こしら・三遊亭ふう丈 ふたり会

どれもこれも、楽しみなラインナップですー!
まだ、お席ご用意できます。
よろしかったら、ご連絡くださいませー!
tearoom.union@gmail.com

よろしくお願いいたします!!(⌒∇⌒)