2020/10/07 14:15

近所の会社の社長。

体の調子がホントに悪そう。
かなり痩せていて、よろよろだ。

この人は元気だったころはホント横柄で、何度揉めたことか。
店に来れば、そりゃあお客さんとして扱うけれど、表で会ってもお互い顔を背けて歩くくらい、悪い関係だった。

でも、そんな人が弱ったからか、最近店によく来て、やたら話しかけてくる。
終わりに向かっている人生で、いろいろ思い出して考えを改めているのか。
単純にガリガリやり合ったことに対する郷愁なのか、よう分からんが、、。
杖ついて弱り切っているし、やさしくしてやりたいけれど。
これまでの、いろんな腹立つことを思い出しちまって、なかなか、優しくできない。
話しかけてきても、つんつん対応しちまう。
ううーん、、。
向こうは「水に流して、、」とリセットして考えているかもしれないけれど、、。
された方は、そうではないんだよ。
嫌な思いってのは、ずっと残っているモンなんだ。
「はああ、、、オイラはホントやさしくねえ人間だなあ、、」と思いつつ。
自分はつまらん事で人と争うことはやめようって、社長を見ながら心に刻んでいる。

オイラも短気だから、すぐにカチンときてケンカになることが多い。
それも、年々、ひどくなってきている。
歳をとるって、嫌なことだ、、。
欠点がずらずら増幅しちまう。
なんでだろう、、。
老化するってのは、体だけでなく心もだ。
自分が弱いだけだろうか。
いろいろ、煩悶する。

これまでの人生で起きてきた争い事のひとつひとつを思い出して、
「それはホントに必要だったのか?」
と冷静に振り返ると、そうでないことが殆ど。
でも、争いの数だけ、相手に嫌な思いはさせているはずなんだ。
自分で、自分の人生を汚すのはホント下らない。
だから、気をつけよう。

この間。
よくわからない理屈でガタガタ文句を言ってくる人がいて、うんざりした。
結構長い付き合いだけれど、周りにはその人のことがイヤな人ばっかり。
オイラは根気よく付き合ってきたけれど、もうこの間のあまりにもバカバカしい言い草に、プチンといろいろ切れた。
やだやだ。
でも、相手の人は自覚なんてないはず。
みっともない、みっともない。
そんな人には絶対になりたくない。
気をつけよう。

べつに、キレイに生きたいわけではない。
ただ、人に嫌な思いをさせたくない。
そんなことを、少なく出来るように、がんばろう。
いろんな人がいるから、みんなとうまくやっていくなんて絶対に無理。
でも、感性の合わない人との接触を極力減らすことで、なんとかなるハズさ。
人も断捨離だ。

生きている時間は限られた時間。
大切な、尊い時間。
少しでもストレスなく、豊かに生きたいな。

今更の戒めだけれど、、。
生きているうちに気づけて良かったと思いたい。
死んでから、お化けになって、うーうー後悔し苦しんでいたら、きついもんな、、。

社長、ありがとうね。
いろいろ気づかせてもらったヨ。
次、来たら、笑顔で会話するよ。