2020/10/21 11:21

この間の土曜日。

稲荷町「一番太鼓」へ出かけてきた。
お世話になっている正朝師匠の会があったのだ。

先日、ウチで正太郎さんとの親子会をやっていただいて。
お礼を言うのと、師匠の落語が聴きたくて(⌒∇⌒)

土曜日はウチでこしら・志らら両師匠がやって下さっている「Hallo中堅」があるため、途中から。
中入り後になってしまったため、表で師匠の落語を前座として来ていた与いちさんと聴いていた。
途中から中に入れたのだが演目は「三枚起請」。
ホントに素晴らしかった。

オイラは師匠の口跡が好き。
トントントーンとリズムよく言葉が耳に入ってくる。
何とも言えない良いテンポに聴き入っているうちに、噺の世界へ。
言葉の強弱とかも抜群だから、眠くもならない。
じーっと、浸ってしまう。
また、正朝師匠は、落語の中にまったく無駄なく、いろいろな意味や知識も入れて下さってめちゃくちゃ勉強にもなるんだよなあ、、。

最近、表で落語を聴く機会がホントに少ない。
だから、一番太鼓などで聴けるのはとても貴重。
自分とこでもめちゃくちゃ素晴らしいものが沢山聴けるけれど、完全に陶酔することはやはり難しい。
そりゃそうだ。
仕事だもん。
むしろ、世界に入り込んでたらイカン。

この前、一番太鼓で正朝師匠をじっくり聴いて。
落語を聴き始めたばかりの頃を、ふっと思い出した。
最初はホールでの会ばかりだったけれど。
寄席に恐る恐る出かけ、入れ代わり立ち代わり高座にあがる落語家、色物さんを観て、いろいろな芸を学んだ。
落語にも、漫才にも、神楽にも詳しくなった。
そんな時、目当てとして出かけていたのが、正朝師匠だったのだ。
10分や15分くらいでパッと笑わせて帰っていく姿のカッコ良い事カッコ良い事。
正朝師匠観たくて、通っていたなあ。
土曜の夜。
ゲラゲラ笑いながら、素晴らしい「三枚起請」を聴いて。
そんなことを思い出した。

オイラは落語に出会えたおかげで、いっぱいいっぱい幸せな思いをしてきた。
掛け替えのない思い。
ひとつひとつ振り返ると、涙がいっぱい出てしまうような幸せな想い。
昼間の「Hallo中堅」もさ、夜聴いた正朝師匠もさ。
みんな、みんな。
いつかきちんと恩返しをしなければー。
それまで、頑張るのだー。

あー、また正朝師匠、ウチで聴きたいなあ(⌒∇⌒)
「一朝・正朝兄弟会」も、「正朝・正太郎親子会」も。
柳枝になる前に、もう一回やれたら(⌒∇⌒)