2020/10/30 11:25
昨日は落語会。
正太郎・一蔵 ふたり会をさせていただきました。
いつかやりたいなあ、、と思っていた会の実現で、ふわふわ幸せです。
仕事なのに、こんな良い心持ちになっていいのかなあ、、といつも思いますが。
店主が楽しんでいる営業は、そう悪くないだろう、、と自己弁護。
独りよがりで楽しんでたらイカンですが、お客さんみんなアハハと喜んでくださっているし。
まあ、ヨシとしよう。
真打ち目前のお二人。
高座に上がっているのを見て、いろいろ思い出します。
立派になられて、幸せだ。
落語会を始めるときに、きちんと決めたこと。
それは、
ひとつ
「自分で実際に観て、『素晴らしいな、、』と思った人をお呼びする。」
ふたつ
「人間としても、好きな人をお呼びする。」
そのふたつの原則。
それをしっかり守って今までやってきた。
いろんな人から様々な芸人さんを薦められてきたけれど、自分の目でちゃんと観てからウチには来てもらっている。もちろん、面白いし人気もあるんだけれど、自分には合わない人もいるから、誰彼構わず来てもらっている訳ではなくて、、。
だから、ウチのネタ帳はすっごく大切なものなんだ。
好きな人の名前ばっかり書いてあるんだモン。
そして、昨日の会。
春風亭のいわば従兄弟同士のような関係。
でも歳は一緒で、互いに尊重しあっていて。
ホント、私が思う理想の関係が、そこにある。
高座も、そう。
爆発するような一蔵さんの熱量たっぷりの高座と、引きの芸をここぞと見せる正太郎さん。
互いの役割が分かっていて、組み立ててくれるから、聴いているこっちにはたまらない時間。
大きな落語の輪郭が見えるような素晴らしい夜になりました。
マクラから凄かった、一蔵さん。
いつも通りだよなあ。
華がある人。
粗忽の釘も、あんな笑ったの久しぶりだ。
ああ、一之輔師匠の以来かも。素晴らしいなあ、、。
そして、正太郎さん。
来年の柳枝襲名に向けて、すさまじく芸が深まってきている。
人情噺・滑稽話の使い分けはもちろん。
押しの芸、引きの芸も自由自在なんか、、と戦慄。
これは、ほんと凄い。
贔屓目でなく、毎度毎度びっくりさせてくれるんだからナア。
見事です、、。
なんか、昨晩も凄かったんだけど、これからの二人がまた楽しみ。
ぞくぞくしてきちまう。
彼らにはどんな10年後、20年後が待っているんだろう。
あー、楽しみだー!
それまで元気でいたいー。
頑張らなきゃー!
幸せな夜だったあ、、しみじみ。
正太郎さん、一蔵さん。
そして、集まってくださったお客さまに感謝感謝です。
コロナで客席は一杯にはできないけれど、、。
もう、今後もこれくらいの人数で贅沢にやりたいなあ、、と思ってしまう。