2020/11/14 15:31

立川笑二さん、春風亭㐂いちさんのふたり会。

11月11日、いち並びの日に開催されました。

良い会を沢山されている「のんき夜行」さんとの共催というカタチでウチは関わらせていただいたんです。
主宰のケイさんとはちょこちょこ顔を合わせる仲で、いつも心地よい刺激をもらっています。
先日店に食事にいらした時に、「しょうじきいち」の会のご相談をされ、内心小躍りして喜びました。

立川笑二さんはもともとウチに上がって欲しいなあ、、と思っていた方。
だいぶ前になりますが、正太郎・松之丞・笑二という組み合わせの会を浅草で観たことがあります。
ことぶ季亭だったかなあ。
その時に聴いた笑二さんの「元犬」の素晴らしさ。
何年経っても忘れられません。

「まだ前座か、、コレはすげえな、、。」

びっくりして帰ったのを今も鮮明に覚えています。
ウチに出て欲しいなあ、、と思いつつ、会になかなか伺えず。
聞えてくる評判に期待を膨らませながらも、ご挨拶できないまんま時間が過ぎてしまっている状態で、ただ悶々としていたんです。
その笑二さんを呼んでくださる、と。
わーいわーい!なんて。

また、㐂いちさん。
とってもお世話になっている一之輔師匠の一番弟子。
「落語」というジャンルを背負っているほど大きな師匠のもと、すくすく育っていた㐂いちさんでしたが、このコロナ渦において、「1席幾ら」と値段を付け、どこへでも出かけ落語を話すという、荒行ともいえる「デリバリー落語」を始められました。
どんな人が、どんなところに呼ぶかもわからない。
これはなかなか足を踏み入れづらい領域。でも、あえてそこに飛び込む。
㐂一さんの「落語で生きていく」っていう覚悟にシビれました。
そして、その気持ちが実を結んできているのか、近頃明らかに芸が変質してきています。
鈴本での一之輔師匠の会で久しぶりに㐂いちさんを拝見したのですが、まあ凄くなっていて。
こつこつ真面目に努力してきたものが、大きな大きな実りを見せつつあったんです。
「うわー、とんでもねえナア。これは将来楽しみだあ、、」
と、思っていたところに、「しょうじきいち」の話。
幸せー。

番組を見て
「あれ、この二人ってなんか接点あった?珍しい会だな」
と、思われた方も多いはず。
でも、ケイさんのなかには「大きな未来」が待っている二人って確信があっての顔つけだったんです。

そこで開催された訳ですが、まあ凄かった。
こんなワクワクする感覚はあまりなくって。
終わったあとも、なんだかよく分からない高揚感で地に足がつかない感じ。
うきうきしてしまった。

これから、二人がどうなっていくのか、あまりハッキリわからないんです。
具体的な未来図が描けません。

どんな落語家になるのか。
まだ、実の状態のふたりが、それぞれどんな花を咲かせるのか。
そして、どこまで大きくなっていくのか。
うーん、分からない。
こんな感覚はつくづく珍しい。
でも、どういう訳だか、明るい観測しか出てこない。
それがすごく不思議。

ウイスキーやワインにしても、先々の味わいってのはもちろん初めからデザインされて熟成させます。
緻密な設計です。
でも、まだ若い原酒が荒々しくも素晴らしい出来だったら、、。
味をみるたび、わくわくしますよね。
そんな感じなのかなあ。
ドスンドスン地面を踏み固め、種を蒔き努力しているふたりの未来。
10年後、20年後、30年後。
どんな風になっているんだろう。
大きな大きな樹になりそうな予感がぷんぷん。
とにかく楽しみ。

いやー、素晴らしい会に携われて嬉しい!

次回は2月22日。
2並びの日に開催ですよー!
多分、その頃もまだ客席一杯では開催できないかと思われます。
正式に告知されたら、ぜひお早めに予約をー(⌒∇⌒)

さて、今日は「Hallo中堅」配信からの、「こしら・ふう丈 ふたり会」!
「な、なんだこの会は!?」
笑二さんもチラシ見て驚いていました(⌒∇⌒)へへ。

長丁場ですが、わくわくするなー!
良い会に出来るよう、がんばるど!