もちろん、新居は決まっていません。

ううう、、

とりあえず、家具はあるし。

引っ越し屋さんは頼まねばならない。

見積もりを取っておこう！

んな訳で連絡する。

「あのー、引っ越し先が未定となっておりますが。これ、9月末のお引越しとお客さまご入力されていまして、これは10月末の間違いですかね？」

「いえ、9月末です。なかなか決まらなくて、、。」

「なるほど！２つくらいの候補で迷われているということでしたら、2軒分で見積もりお出ししますよ！教えてくださいー」

「いえ、それが、まったくアテがなくてですね、、。港区以外になりそうだというのは分かっているんですが。」

「、、、。ま、間に合うんですか、、？」

「もう、私も早く決めたいと思っているんですが、どうにもこうにも、、」

「、、。単身ではなくて、ご家族でなんですよね。それは大変ですね。はあ、、」

「私の甲斐性がなくてね、、。誰も貸してくれんのですよ。この間なんて、懲役帰りのがまだ信用できるなんて言われてね。」

「え、、。ヒドイ言い方ですね。でも、お客さま、、ど、どんなお仕事をされているんですか、、。」

「フツーの飲食店なんだけれども、、。コロナでめったんこやられててねえ。お兄さん、知り合いで貸してくれる人とかいませんかねえ、、、もー困ってて」

「わ、私ですか！？いやいやいや、、実家ならば部屋空いていますが、、鹿児島なんで、、」

「あーそれは引っ越し代が掛かりそうだねえ。遠いモンなあ」

「いやいやいや！引っ越し代の問題ではナイと思いますが！」

もー、話しているうちに可笑しくなっちゃって。

困ったねえ。

はー、どこか入れねえかなーっ。