2022/05/19 19:01

いつかやりたいな、と温めていた会がようやく実現できました。


コロナウイルスで苦しむ中、ご縁ができたふう丈さん。

落語会に、ドラマ「raku-bang」のロケに、とウチで大活躍。

芸も人間性も大好きになってしまい。

この2年、どれほど私を明るく元気にしてくださったか。


そして、昔からホントお世話になっている天どん師匠。

弟弟子であるふう丈さんとの会を出来たらいいな、、と思っていて。

ちょっと師匠にご相談したら

「ふう丈くんのためだって言うなら、喜んで」

と、快諾してくださり。

「嬉しいな、いつにしようかなー」

なんて日程を考えていたら、圓丈師匠がお亡くなりに。

「うんん、、ちょっと企画として置いておこう、、」なんて思っていたら

なんと師弟になってしまった天どん師匠とふう丈さん。

兄弟会でも、親子会でもない。

ちょっと不思議な会でしたが。

開催出来て、本当に良かったです。


開演前。

「ふう丈、今日はボッコボコにするからな」

と話された天どん師匠。

オープニングのトークから最後までスイッチが入りっぱなし。

フルスイングのストロングスタイルの師匠でした。

2つ並べられたネタはそれぞれトリネタ。

また、タイプが見事に違う噺。

「これこれこれ、、!!」

心の中で思いました。

俺は、こうやって師匠に聴かせて欲しかったんだ、、と。

ぼんやりしたアイデアを話しただけなのに、こちらの思いを100パーセント汲んで具現化してくださった師匠。

結局、この会について誰よりも真剣に考えて下さっていたんです。

私は、師匠の掌の上で転がされているようなものでした。

ふう丈さんも力いっぱいの2席で楽しかった、気持ちよかった。

とても、良かった。


終演後。

あれこれ話しながら弁当を食べる、いつもの時間。

柳枝師匠との会のあとは、3人で野球の話とか身近にあったアホな話に終始。

終電間際までアハハ、アハハと話しているのが常なのですが。

昨日は天どん師匠が、芸について、圓丈師匠について、ふう丈さんに語り掛ける感じ。

メモしたくなるような金言が並んで。

これまた素晴らしい時間でした。

お話しされる師匠を見ながら

「あー、、天どん師匠と出会った頃はまだ二ツ目だったんだ。きつつきさん(現・萬橘師匠)と会をして下さっていて、、」

なんて懐かしいことをふっと思い出した。

今や、各寄席でトリを取る売れっ子真打ちに。

12年前からずっと戦い続けて、今の三遊亭天どんになったんだよなあ。

ずっとずっと、戦ってきてるんだ。

いろいろ、じーん。


新作が4つ並んだウチのネタ帳。

初めてだなあ、、こんなの。

嬉しいや。

そもそも、企画を立てての落語会ってのも、ウチでは「遊雀どーんと来い!」くらいだし。

初めてやってみたんだけれど、良かったー。

まあ、師匠におんぶに抱っこなので、気をつけねば、、。


しかし、昨日聴いた「普通の一日」の美しい余韻。

なんか、胸を掻きむしられるような様々な事への思慕。

凄かったなあ(T_T)

淡々とした中でああいう表現ができるって、ホントすごいんだ。


いやー、めちゃくちゃ元気になった!

良いモン観ると、チカラが貰えるんだ。

芸能ってすごい!


木戸銭払って、笑ったり泣いたりして。

それで、元気にもなれるんだもん。

すごいこと!

死ぬまでずっとライブの演芸に触れていたい。

これから、幾つまで生きるかなんてわからないけれど。

その時々、心の中にあるいろいろな感情を前向きに変えてくれるハズ。

そして、その時の噺や演者さんを胸に刻み込んで、歳を重ねていきたいなあ。


演芸が好きで良かったな、、と思える日でした。


また、嬉しいのが

「次回もやってね!」

「楽しかったヨ!」

なんてメールの数々。

嬉しいなあ。

また、やりたいです!


そして、昨日の女性率の高さ!

びっくり。

さすが、天どん師匠!

思えば、こんな客席も久しぶりだった!(⌒∇⌒)