2024/12/05 01:41


雀々師匠が、先日亡くなってしまった。

声を上げて泣いたのはいつ以来か。
こんな急に別れが来るなんて思ってもいなかった。
深夜にふとその知らせを見て、溢れ出る嗚咽が止まらなかった。

振り返ればエピソードは山ほどあって、みんな書き残すことなんて、とても出来ない。

心にズシンと残るのは
「果たして、師匠は幸せだったのかな、、。」
という思い。

小さな頃からずっと戦い続けてきた人。
ずっと、ずっと、戦っていて。
どんな逆風も苦難も命懸けでやっつけて、生きていた。
訃報を見た時、
「なんか、師匠はちょっと疲れてしまったんじゃないかな、、」
ってまず思った。
切ない想いが胸を締め付けて、とても耐えられなかった。
人に山ほど楽しい記憶を遺された師匠ご自身が幸せにならないでどうするの、、?と。
人生って本当に難しい。
生きるって一筋縄じゃあいかない。
はー、、。


「桂雀々って上方の落語家がすごいんだよ!」

人に薦められ、観に行った落語会。
調べたら16年も前のこと。
私もまだ若く、20代だった。
国立演芸場でやった喜多八師匠との二人会で。
そこで信じられないほど面白い落語を聴いて、一気に惹き込まれた。
「くっしゃみ講釈」
もう、無敵、無双。
おなかが捩れるほど笑って。
「とんでもねえな、、」
と、心底驚いた。
 
時を経ずして実際にお目にかかり、知己を得て。
よく飲みに連れて行ってくださった。
落語の話はもちろん、生きることで大切なことなど色々聞かせてくださった。
いま思い返しても奇跡みたいな時間。
頬っぺをつねりたくなった。

師匠と出会えたのは、寸分違わずタイミングが合ったから。
その頃、僕も師匠も、同じく、時間があった。
それは偶然なんだけれど、その時にバチンとハマれた自分は幸運だった。
タイミングって本当に大切。
はるにも伝えなきゃいけない大切なこと。
ありがたいったらありゃしない。
心にしっかり刻んで生きていかなきゃ。

ああ、、また、会いたかった。
最後にお目にかかったのは去年の暮れ。
高田先生と志らら師匠が店に連れてきてくださった時。
あれが最後になってしまうなんて、信じられない。

会いたかった。
もっと話したかった。
そして、落語をもっともっと聴きたかった。
ひたすら悲しい。

自分には霊感もなんもないんだけれど。
不思議なことがあった。

師匠が亡くなった11月20日の夜。
看板を閉めての帰り際、チーフと雀々師匠の話をした。
なんの気もなしに。
ふっと雀々師匠のことが頭に思い浮かんで、チーフと話した。

家に帰って、起きて待ってくれていたカミさんがこさえてくれたうどんを食べながら、これまた何とは無しに高田先生と雀々師匠が話している音源を聴いて、深夜にゲラゲラ笑った。
もう、最高なの。
この2人のやり取りに敵うものはなかなか無い。
記憶を辿りつつ、あーだこーだ思い出し、笑って笑って、、。
その日は夜中2時を過ぎてもゲラゲラゲラゲラ笑っていた。

あれはなんだったんだろう、、。

師匠がお別れを言いに来たの、、?
って思うと。
涙が止まらなくなってしまう。

あー、、はるに見せたかった。
惜しいにもほどがある。
生の桂雀々を見せたかった。
くっしゃみ講釈、蝦蟇の油、手水廻し、そして代書。
これらのネタは、もう生涯聴かなくても良いとすら思ってしまう。
ホントに凄かった。

大好きです、雀々師匠。
ありがとうございます。
師匠と出会えたことで、私の人生はめちゃくちゃ豊かになりました。

今際の際に。
「会いたい人は?」
と聞かれて
「枝雀、、」
と答えられた、と聞きました。

どうか、師匠が、愛しい人に会えていますように。

俺もまた、師匠に会いたい。
面白い話いっぱい抱えて、会いにいきたい。
頑張らなくちゃ、、

出会えて幸せでした。
しばらく会えなくて、すごく寂しいけれど。
僕は頑張りますね。

さ、明日もランチに夜と、よろしくお願いいたします!
遅い時間が埋まりつつありますが、前半はスッカラカン。
あれれーっ( ´△`)
セリもホルモンも、ポテトフライも美味しいよー!
お待ちしておりますねー!